高齢者介護のあれこれ

介護相談員の在宅介護ガイド

老人ホーム入居検討、最初にするべき3つの情報収集方法を紹介!

f:id:GIFTED:20170709152958p:plain

1.老人ホーム入居の検討は知らない事だらけ

 

団塊世代の高齢者によって介護を必要とする高齢者も急速に増えています。高齢者も多くは住み慣れた自宅を離れることにはかなりの抵抗がありますが、それでも病気やケガ、身体介護のために、療養病院に入院したり、介護施設に入居したりと、突然の生活環境の変化に戸惑うことが多いです。

 

その中でも老人ホームへの入居を検討する場合、老人ホームの種類とサービス、料金などがあまりに様々で慌てることも多々ありますね。老人ホームの入居など、普通の方であれば初めての方ですので知らないのも慌てるのも当然といえば当然です。

 

2.老人ホームの資料請求と相談方法

 

老人ホームといえど、その種類と施設ごとの特徴や予算はバラバラです。そのために先ずは地域と予算で最低限の条件で要件を絞って老人ホームの資料を取り寄せて比較検討をします。資料請求の方法は大きく3つあります。

 

ⅰ.インターネットサイトで一括請求

最近では賃貸マンションやレストランをインターネットで探すように、老人ホームもインターネットで簡単に調べられます。今では「みんなの介護」と「ライフル介護」という老人ホーム検索サイトが国内の2強で、どちらも全国の施設を幅広く網羅していて見やすいです。どちらもサイトに掲載している老人ホームから広告料を収益としています。

 

・みんなの介護

www.minnanokaigo.com

 

・ライフル介護

kaigo.homes.co.jp

 

老人ホーム検索サイトでは、地域、予算などで施設を検索することができ、また複数の老人ホームの資料を一括して請求できるのが大きなメリットです。また全てのサービスが無料で利用できるので特に、資料の請求に注意することもありません。

 

資料を請求すると老人ホームの営業担当者から案内の連絡が入ることもあるので、「まずは家族で話したい」、「基本的なことは知っているから聞きたいときにこちらから連絡する」と思う方は備考欄に「電話連絡は不要です」と書いておけば大体の場合は電話をかけてきません。

 

逆に現在老人ホームの入居を急いでいる場合は備考欄に「連絡してほしい」、「電話での相談がしたい」、「見学したい」など、要望を書いておけば施設の営業担当者が迅速に対応しますので自分にあった方法でご利用ください。

 

ⅱ.老人ホーム紹介センターで一括請求

 

老人ホーム紹介センター(業界では短く略して「紹介会社」と呼びます)は、町の不動産屋のような会社ですが不動産ではなく老人ホームの紹介を行う会社です。紹介センターは町の不動産屋とは違って、いくつかの大手企業が全国の老人ホームを紹介しています。紹介会社に電話して現在の状況と入居条件を伝えれば老人ホームの資料が手配できるので、インターネットで検索して資料請求することが難しい方でも、楽に資料請求ができます。もちろん、紹介会社の利用は無料ですが、資料請求後は紹介センターの営業対象の顧客として連絡を受けることになります。

 

代表的な紹介会社には、AGE+が運営する「住まいるケア有料老人ホーム紹介センター」と、ASFONが運営する「みんかい(民間介護施設紹介センター)」があります。どちらも入居者を紹介したときに施設の方から紹介手数料をもらっています。

 

・有料老人ホーム紹介センター「住まいるケア」

有料老人ホーム・高齢者住宅の情報サイト【住まいるケア】

 

・民間介護施設紹介センター「みんかい」

民間介護施設紹介センター「みんかい」 | TOPページ

 

老人ホーム紹介センターは、基本的に対面での相談と施設見学の調整、見学の付き添いまで行い、入居施設が見つかるまで無料でサポートを行います。入居が決まっても入居者が手数料を払うことはありませんし、紹介会社を利用したからといって施設に払う費用が増えることはありません。

 

ちなみに紹介センターが紹介した入居検討者が入居した場合、入居者1名のあっせん手数約20万円から30万円、月額のみの契約の場合は10万円程度です。また、入居金が1000万円を超える高級施設の場合は、入居金の3%程度を手数料として施設からもらうことが多いです。中には古くなったり事故があって入居者募集に苦労している施設の場合は紹介手数料を大幅に引き上げることもあって、ときには金欲しさに入居検討者に合わない施設を紹介することもあるので要注意です。

 

ⅲ.各老人ホームに直接請求

 

国内には、「ベネッセ」や「損保ケアネクスト」、「ベストライフ」など数百の施設を運営する大手企業もあれば1棟の老人ホームのみ運営している企業もあります。大手企業の老人ホームに電話をかけると大体は本社の相談窓口に繋がって、全国の自社施設を網羅して資料の手配をしてくれます。しかし、系列施設がない老人ホームの場合は一つ一つ連絡して資料を取り寄せる必要があるのでかなり面倒です。

 

自分(あるいは家族)に合った老人ホームが必ずしも大手の老人ホームではない可能性もあって、個々の施設に資料を取り寄せるとかなりの時間がかかります。そのために、資料の請求は老人ホーム検索サイトや紹介会社にて一括請求することをお勧めします。

 

3.大急ぎの場合は予約の上、早期の施設見学をオススメします。

 

老人ホームへの入居検討、実は対多数の方がケガや病気、認知症の悪化など、急な出来事によってはじまります。ゆっくり資料の検討をしている場合じゃないというときは、老人ホーム検索サイトや紹介会社で施設を見つけてすぐに見学に行きましょう。大体の施設は予約なしの突然の見学にも内部を見せてもらえますが、事前予約をしないと説明や案内が十分にできないことが多いです。当日や翌日の見学も承ることが多いので、事前予約でちゃんとした案内を受けることをお勧めします。